私は、多治見市三の倉市民の里「地球村」にて、荒れた雑木林や竹藪を昭和３０年以前
の里山に戻す活動と里山まつり等のイベントなどをしている「森をつくろう会」の会員です。
里山とは、人が生きていく為に、自然を利用してきた事で成り立っていたものです。
それを高度経済成長の忙しさと燃料革命の為、人が山に入らなくなった結果が現在の山林
の状況です。畑や民家にクマ・イノシシ・サル・ヒヨドリなどが侵入して被害をもたらしています。
昔は余りなかったと聞いてます。原因はいくつかあります。
裏山のアカマツ、コナラ、アベマキ等から薪や炭が作る為の間伐作業、農業に必要なたい肥
や火付け等の落ち葉集め作業をしなくなった事で、人の気配（縄張り）のある空間が無くなった
事です。昔は獣達の陣地と人の陣地の間に里山というクッションが存在していた訳です。
食物連鎖の関係が崩れた事も原因です。
山の守り神のニホンオオカミが絶滅する以前は、各獣達の生息数が守られていましたが、現在
は特定の動物達が異常繁殖し、食べ物が無くなり山里に下りて来て畑などを荒らす訳です。
これは鳥類も同じです。オオタカ等の猛禽類が減少した事がヒヨドリを増加させてしまいました。
人が松林の利用をやめた為、オオタカが巣を作る高木松を枯れさせてしまった事も原因です。
ひなを作れなければニホンオオカミのようにオオタカも姿を消すでしょう。
今、私達がしなくてはならない事が見えてきませんか！
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